高齢で介護が必要な両親と旅行、これは実現できる?
子供たちが学校を卒業し、自分で稼げるようになると子供にかかる費用も無くなるので、生活がかなり楽になります。
ここで、ご両親に親孝行しようと旅行に行きたいと計画しても、ご両親に介護が必要な状態となっていると、旅行は無理か、元気な時に行っておくべきだったと後悔することもあるのです。
車いすを利用することが必須となれば旅行もかなり支障がある、と思っている方も多いのですが、トラベルヘルパーさんを利用することで、旅行も夢ではないといわれています。
介護旅行といっては何ですが、ご両親と一緒の思い出を作りたい、親孝行したいという時、利用してみるべきです。
トラベルヘルパーさんが帯同してくれる介護旅行
高齢の方、身体障碍者の方など、体に不安を抱えている方と一緒に旅行に行きたいとき、その夢を実現するためにいろいろなサポートを行う旅行が、介護旅行となります。
この介護旅行ではトラベルヘルパーさんが活躍し、様々なサービスを行ってくれるので、介護される方も、またご一緒される方も安心です。
タクシー、電車に乗るといっても、車いすが必要だったり、介護が必要となると外出はなかなか難しくなります。
でも宿泊施設を手配してくれたり、介護タクシーを依頼し移動も簡単にできたり、入浴の介助なども行ってくれるので、トラベルヘルパーさんは非常に心強い旅行の味方になるのです。
トラベルヘルパーとはどういう人?
介護が必要な方でも快適に旅行できるようにケア、サポートしてくれる、それがとらえるヘルパーという存在になります。
このトラベルヘルパーができるのは、ホームヘルパー2級以上、介護福祉士、看護師の資格保持者、また旅程管理主任者、旅行業務取扱管理者等の旅行系資格保持者、さらにNPO日本トラベルヘルパー協定認定の準2級以上の資格保持者です。
このいずれかの資格を保有されている人がトラベルヘルパーとして活躍できます。
帯同は自宅から、現地で旅行し観光地などもすべて介護が必要な方のサポートを行い、自宅まで送り届けるという帯同です。
介護のレベルによって、現地まで一緒に行ってくれればいいという場合もありますし、宿泊はとても無理なので日帰り旅行に帯同してほしいという場合ももちろんサポート、ケアしてくれます。
トラベルヘルパーの仕事は繊細、そして配慮がある
旅行のプロともいえるトラベルヘルパーさんは、観光地を案内してくれたり、移動の際にもなるべく負担が少ない移動方法、ルートを考えてくれるのです。
車いすの補助、トイレの補助、さらに入浴介助、ご家族と介護される方が満足されるたびになるように、細かい配慮をしてくれます。
ご病気を持ちの方、例えば糖尿病で治療しているという方には食事についても配慮してくれますし、リハビリを行っている方、また人工透析が必要な場合も、旅先でできるように手配してくれるなど、一般の人にはできないことを行ってくれるのです。
車いす、介護タクシーの手配ももちろんしてくれます。
ただし利用には条件があり、本人が旅行に行きたいという明確な意思を持ち、普通に生活している状態を説明できるご家族に同意を得ている、さらに持病などをお持ちの方はかかりつけの医師から許可をもらっていることが必要です。
介護が必要、また病気によって旅行は困難と考えられる人でも、トラベルヘルパーさんがいれば安心できます。
無理かなと思っていた介護旅行も、実現できるのです。